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2点なければ線は引けない

コンサルタントとして日々アウトプット志向で仕事をしながら、
インプットを最大化せよという言葉を紹介したことは、
やや奇怪に思われるかもしれない。

確かに、限られた時間の中で解を出すためには、
最終的に想定されるアウトプットをイメージしながら、
直接的に関連するインプットだけを収集することが最も効率的な働き方である。

しかし、私の悪い癖でもあり、若手コンサルタントが陥りがちな悪い癖だと思うが、
多くの物事は01(ゼロイチ)ではない。
仮説段階では、01はわかりやすいし、人にも伝えやすい。
しかし、仮説の検証段階や、現実解を導く段階では、
デジ→アナの復号とも呼ぶべき変換作業が必要になる。

「2つの全く対立する考え方を持っておく」ことは一見矛盾しているようだが、
そうしたデジ→アナ変換を可能にするための考え方として有効である。
0または1のどちらかにしか考えが及ばない場合、
解はいつまでも0または1にしかなり得ないが、
両方を持っていればその配分を変えることで、0.2や0.8を考えることが可能である。

抽象的な話になってしまったが、
ヘーゲルの弁証法のような上記の考え方は、
商品開発やマーケティングの分野では、
ビジネスの現場で実際に使われることもあるようである。

GEヘルスケアのGMは「プロダクトマネジャーの教科書」(翔泳社)の中で、
『以前の上司から、「ひとつの線から真っ直ぐな線は引けない」
というアドバイスをもらった』と言っているし、

キリンビバのマーケターの方は「プロダクト・イノベーション」(晃洋書房)の中で、
「ストライクゾーンを見つけるのに、1つじゃ点だから分からない」と言っており、
また同書籍の中で、実際に2つの対立する商品コンセプトから
新商品を生み出す事例が紹介されている。

上記のようなデジ→アナ変換は、
打ち手を現実にフィットさせる際、
「バランス感」の一助になるものとして大切にしたい。

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コメント

KNetへの仕事のインプットは限りなくゼロまで絞り込むようお願いします。

投稿: KNet | 2007年4月 9日 (月) 17時29分

そういわずにPCが壊れた人々の心の叫びを聞いてください ^^;

投稿: まっきぃ | 2007年4月 9日 (月) 18時46分

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