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赤信号、みんなで渡れば怖くないか?

今日、実家に住んでいた頃の地元の先輩に、面白い話を聞いた。

◆  ◆  ◆

タイタニックのように沈んでいる船があって、外は冷たい海。
避難誘導をする乗組員が乗客に、海へ飛び込むよう促します。

アメリカ人の乗客がいました。
「今、飛び込めば、あなたはヒーローになれますよ」
アメリカ人の乗客は意を決して海に飛び込みました。

続いて、イタリア人の乗客には、
「今、飛び込めば、女性にもてますよ」
イタリア人の乗客も飛び込みました。

最後に残った日本人の乗客には、
「みんなもう飛び込みましたよ」
日本人の乗客も飛び込みました。

◆◆◆

―という話。
日本人はみんなで同じことをしていないと不安だ、
ということを表した、何とも悲しい話である。

「カイゼン」という言葉に代表されるように、
日本人は昔からオペレーショナルな改善が得意であった。
近年では、戦略の重要性も徐々に認識されてきているが、
それでも、顕在化した市場での「競争戦略」にとどまっていて、
「ブルーオーシャン戦略」の言葉を借りれば、
競争の激しいレッドオーシャンで生き残る術を考えているだけで
新たに市場を創造する力とは言えないのが実情である。

ブルーオーシャンを発見する方法は、また別の機会に考えるとして、
まずは、「他人と同じことをして安心していないか?」ということを、
常に自分に問いかけていたい。

他人の真似をすることは、「何も決めない」ことの次に最悪な決定である。

まず、みんなと同じことをするということは、
自分が死んでも、代わりがいくらでもいるということである。
少なくとも自分は、「生きてる意味があるか」と問われて返事に窮したくない。

また、それにも増して酷いのは、真似をすることで思考停止になっていることである。
物事を決めた際、「何でそうしたのか」のロジックがなく、
「みんなそうしてたから」というのは、責任能力がないに近いほか、
PDCAがまわらず、折角の成功や失敗から学習することがない。

確かに、皆と同じことをしていれば、失敗するときはみんな同じであるから、
時代や環境の変化など、外的要因のせいにできるかもしれない。
しかし、それで気が休まったとしても、失敗は失敗である。

企業がバリュープロポジションを追求するように、
「自分らしさ」に従って何ができるかを考えたい。

朝の通勤時、車どおりの少ない交差点で赤信号を渡ると、
パラパラと後ろから渡りだす人が出て、やがて皆、なし崩し的に渡りだす。
どうしてそれまで信号を待っていたのだろう?と不思議だ。

しかし、そんな自分も今日は、
車がたくさん停めてある道路に堂々路駐したところ、
帰ってきたら「駐車禁止」のステッカーが貼ってあった。

緑の人、ご親切にどうも。
高い授業料ですね。

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