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自殺は日本人の文化?

ロシア人は脳天気だ。

日本人は勤勉で素晴らしい民族だ。とも思う一方、

暢気なロシア人の言動に触れるたびに、羨ましいとも感じる。

日本では今もハラキリをするのか?」と聞かれることがあるが、「ハラキリはしないが、皆、悩んで電車に飛び込んでいる」と答えてしまう。

「モスクワの地下鉄はラッシュ時は地獄のように混む」ときいては、「日本も同じだ。加えて、日本の場合は毎朝人々が電車に飛び込むので、電車がとまる」などと、余計なひとことを付け加えてしまう。

普段ロシア人と接していて、それだけこの問題に対する私の関心は高く、日本人とロシア人の国民性を比較した時に(欧米も恐らく同様)、最もギャップの存在する点ではないかと思う。

もちろん、国民性も良し悪しで、一概にどちらが良いとはいえない。

真面目で協調性のある人が多いほうが、社会の調和と秩序は保たれるし、価値の生産性も上がるだろう。一方で、そのために自分に頻繁あるいは強いブレーキをかけているとすれば、個人の精神にかかる負担は大きくなろう。

一点目の社会と秩序については、現在のところはその通りだと思う。喫煙者がタバコをゴミ箱に捨てるのが当たり前で、ゴミ箱からもうもうと煙を上げている社会よりは、きれいに列をなして電車を待っている社会の方が良い。

但し、社会における構成員の価値観が大部分統一されている場合に限るのであって、今後グローバル化がますます進展し、日本が事実上、島国でなくなった場合は関係がない。全く国境がなくなったとしたら、100人の町内会に、日本人は2人程度だ。

二点目の価値の生産性については、ロジック上は生産性が高くて然るべきのような気がするが、ひとつの指標として例えばひとりあたりGDP(per capita GDP)では日本は22位と、データはそれを否定しているように思う。また、最近では特にヨーロッパを旅すると日本人が金持ちだなんて気はまったくしない。むしろ、日本人用のファースト店を作って欲しいと思うくらいである。

出所:http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_GDP_%28nominal%29_per_capita

三点目の精神的負担については、データによる立証は難しいものの、自殺率が世界10位と、他の先進国と比べて非常に高いことは事実のようだ。ここで、当のロシアも含め、旧共産圏の国々が日本よりも上位に名を連ねているが、アルコールや薬物との関わりが大きいようで、日本における自殺とは少々性質が異なるものと理解している。実際に、自殺に対する許容度を見ると、日本のそれは旧共産圏の国々に比べて許容度が高く、アルコールや薬物でなく、言うなれば自ら「意識」しての自殺が多いのではないかといえそうだ。この点に関しても、先のグローバル化に伴う優位性の喪失と同様、旧共産圏の国々の経済が発展した将来、日本の「弱さ」が浮き彫りとなる可能性がある。

出所:http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/index.html

以上のようなことから、将来的にグローバル社会を見据えた際には、現在の日本人の国民性は幸せな生活の障害になると思えてならない。

100人に2人は極端と思うかもしれないが、仮にあなたがモスクワに住むことになったら、100人に1人だ。

その時、道は大きく3つか。

1) 同じようにゴミ箱にタバコを投げ捨てる。

2) 自分は投げ捨てない。他人が投げ捨てても気にならない。

3) 自分は投げ捨てない。他人が投げ捨てるのを注意したり、ゴミ箱の煙を消して回ることに喜びを感じる

守るべきものを守り、より進化した日本人の姿はどれだろうか。

書き始めたら、思ったより長くなってしまったので、続きは今後の宿題にさせて欲しい。

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